あなたの老後はどうなる?

家計のやりくり
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年金の繰り上げや『老後2000万円問題』など、老後のお金の問題は深刻さを増しています。
『年金はあてにならない!』って思っている人も多いのでは?
住宅に子供の教育、そして老後。
それぞれのライフステージをどう乗り越えていくかが大切です。

老後にかかるお金や年金などのしくみをきちんと知ったうえで、老後に備えましょう。


老後にかかるお金

夫婦2人の『最低日常生活費』は月額で平均22万円で、旅行やレジャー、趣味などを上乗せした『ゆとりある老後生活費』は、月額で平均34.9万円というアンケート結果があります。
〈生命保険文化センター調べ〉

老後の支出はどれくらい?

 シングル2人以上世帯
食料38,705円70,192円
住居13,167円14,262円
光熱・水道11,971円21,201円
家具・家事用品3,927円9,678円
被服及び履物1,831円7,593円
保険医療7,517円15,256円
交通・通信17,170円28,390円
教育0円548円
教育娯楽15,834円25,500円
その他
(うち交際費)
27,402円
(12,626)円
56,434円
(26,251)円
消費支出合計137,524円249,063円

〈総務省 家計調査(2016)より〉

夫婦で月額25万円で暮らす場合、年間300万円の生活費が必要となります。
25×12=300万円。
これに年金の支給額を差し引いた金額分は老後資金として必要となります。

例えば、年金支給額が月額11万円の場合
300−(11×12)=168万円になります。
支給開始から75歳までの10年間で、1,680万円。
85歳の20年間で、3,360万円。

将来の年金が減額されることはあっても、増額されることは期待できませんね。
高齢になれば、医療費も多くなり介護を必要とするケースもあります。


年金制度のしくみ

職業によって年金制度は異なります
専業主婦
(第2号被保険者の扶養者)
第3号被保険者国民年金
自営業・学生など第1号被保険者国民年金基金
会社員など第2号被保険者厚生年金企業型確定捻出年金
確定給付年金

年金には種類があります。
①国民年金
20歳~60歳未満が加入する公的年金です。

②厚生年金
会社員・公務員が加入する公的年金です。
加入期間や所得によって支給額が変わります。

③国民年金基金
任意加入の私的年金です。
第1号被保険者のみ加入することができます。

④企業型確定捻出年金・確定給付金
企業年金を実施する企業の従業員が加入できる企業年金です。
掛け金を運用していく確定拠出型と、あらかじめ年金給付額が定められている確定給付の2種類があります。


あなたがもらえる年金は?

専業主婦や扶養内でパートをしている方は、①国民年金のみです。
2020年の満額受給額は、月額65,141円です。
しかし満額を受け取るためには、40年間納めた場合です。
保険料免除や納付猶予制度を利用した場合、その期間に応じて受給額は少なくなります。
国民年金の平均受給額は、月額5万6,000円です。

※国民年金の計算方法

78万100円×(保険料納付した月数)÷480=国民年金受給額(年額)

480は、加入可能年数40年×12

自営業の方は、①国民年金のみです。
しかし会社員のように厚生年金がありませんので、③国民年金基金に加入することで受給額を増やすことができます。
あらかじめ受給額がきまっている確定給付型になります。

会社員・公務員などの方は、①国民年金+②厚生年金の公的年金があります。
平均受給額は①+②で、月額14万5,000円です。
厚生年金の受給額は、年収や加入期間で大きく変わるので、満額というものはありません。

企業年金については、実施している企業にお勤めの方が対象になります。
企業年金に加入している方は、①国民年金+②厚生年金+④企業年金になります。

老後資金を考える

働き続けるにしても節約するにしても、限度があります。
毎年誕生日に送られてくる【ねんきん定期便】で、現時点で自分がもらえる受給額を確認しましょう。

自分が老後必要なお金がいくらになるのかをしっかり把握したうえで、老後の備えをしましょう。

次回、老後資金を準備する方法を紹介したいと思います。

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