教育費破産という現実

子供の教育費
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今回はちょっと怖いテーマになります。
子供の将来を考えて、習い事や塾に通わせたいと思うのは、親心ですよね。
例えば自分ができなかったから、子供には好きなことをさせてあげたいと思う方も。
しかし毎月の家計圧迫から将来大変なことになりかねません。
実際どれくらいの教育費がかかっているのか。
教育費破産・老後破産にならないために、気を付けなければいけないことなど紹介します。


実際にかかる習い事費用

文部科学省の平成30年度『子供の学習調査』によると、学校外活動費(学習塾・習い事・スポーツ活動など)は以下のとおりです。

幼児 83,895~166,658円 月0.7~1.4万円
〈公立〉
小学校 214,451円 月1.8万円
中学校 306,491円 月2.6万円
高校  176,893円 月1.5万円
〈私立〉
小学校 646,889円 月5.4万円
中学校 331,264円 月2.8万円
高校  250,860円 月2.1万円

受験をひかえて塾に通う子供が増えるので、公立中学校や私立小学校で学習外活動費が多くなっています。

〈なぜ習い事をはじめるのか〉
もちろん子供本人から始めたいということもあるでしょう。
しかし幼児教室や水泳教室からはじまって、そろばんや英会話などの学習系やサッカーや野球などの少年団。
強い体をつくるため、勉強におくれないため、社会性を育むため、子供のためにと始めていらっしゃる方のほうが多いかもしれません。
実際『習い事をさせないのは、子供がかわいそう』や『子供への関心や愛情が薄いと思われる』という親の声も聞くことがあります。


目先のことだけにならないで

普段から生活をきりつめて教育費を捻出していれば、もちろん貯蓄は難しいです。
その影響が大きくなるのは、大学受験の頃です。
学資保険などの準備がきちんとできていればいいが、その準備すら難しかったり希望する大学の学費をそれだけではカバーできない場合は、新たに教育ローンを利用することになります。

そして子供が卒業するころには、自分たちのリタイアまでのカウントダウンがはじまるご家庭もあるでしょう。
しかし住宅ローンと教育ローンも残り、貯蓄も少額・もしくはない状態に陥り、自分たちの生活を維持していく資金が不足する。最悪の結果『教育破産』・『老後破産』となってしまいます。

教育費の理想は、収入の5~10%とされています。
もちろんこれはあくまで参考値です。価値観もありますが金額だけにとらわれず、何にお金を使うかを考えることが大事です。
習い事をはじめれば、月謝以外にも送迎の交通費や保護者同士の交際費などもあるでしょう。

スーパーで買い物するように、習い事や塾などもお友達基準ではなく内容や金額、それにかかるその他経費などしっかり比較検討しましょう。
年収が1000万円以上の世帯でも、教育費破産・老後破産に陥ることもあります。



子供が希望する通りの道に勧めたとしても、子供が独立した後のご夫婦での生活が成り立たなくなれば、本末転倒ですよね。

子供比重に偏らず、子供の将来・ご夫婦の将来をあわせて、ライフプランを考えましょう。



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