平成27年4月に全国の自治体で【こども・子育て支援新制度】が始まりました。
児童手当や医療費の助成などの金銭的補助から、無料の子育て相談などさまざまな形で支援してくれます。
各自治体のホームページなどで制度について知ることができますが、なかなか詳しく調べているお母さんは少ないかもしれませんね。
『そんなゆっくりしている時間なんてない!!』
というお母さんにかわって、現在どのような制度やサービスがあるのか紹介したいと思います。
今回は、私の居住している神戸市で行われているものについて、調べてみました。
ぜひ参考にして下さい。
出産後にプレゼント!
こべっこウェルカムプレゼント
神戸市人口減少対策として、お子さんが産まれたご家族を祝福して、神戸市よりプレゼントが送られます。
対象は、神戸市内在住で平成31年4月2日以降にお子さんが誕生した世帯です。
第1子は1万円、第2子は1.5万円、第3子以降は3万円です。
対象となる世帯には、案内状が簡易書留で送られてきます。
特設サイトがありますので、そこで商品を閲覧・申込できます。
お金のサポート
【児童手当】
(0~3歳まで)
月額1万5000円
(3歳~小学生)
第1子、第2子:月額1万円
第3子以降:月額1万5000円
(中学生)
月額1万円
お住いの区の区役所または支所の福祉課で手続きができます。
郵送での手続きも可能です。
※手当の支給は、原則として請求をした日の月の翌月分からになります。
手続きが遅れると、受けられなくまりますので、ご注意ください。
【こども医療費助成】
お子さんが保険証を使って病院などにかかったときの外来、入院の医療費の一部がサポートされます。
お子さんが生活保護受給者、もしくは重度障害者医療費助成、またはひとり親家庭等医療費助成の受給者でないいことが条件です。
0歳~15歳(中学校3年生修了)までのお子さんが対象。
0~2歳まで
外来 | 自己負担なし |
入院 | 自己負担なし |
3~15歳まで
外来 | 2割負担で1医療機関・薬局ごとに1日400円を限度 月2回までの負担(3回目以降無料) |
入院 | 自己負担なし |
〈例えば、小学生のお子さんが1か月間に同じ医療機関を4日受診した場合〉
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 合計 | |
医療費 | 5000円 | 3000円 | 3000円 | 3000円 | 14000円 |
自己負担3割 | 1500円 | 900円 | 900円 | 900円 | 4200円 |
助成後の負担 | 400円 | 400円 | 0円 | 0円 | 800円 |
自己負担3割の場合とサポート受ける場合との差は、この場合でも3400円の差額があります。
※学校や幼稚園、保育所の管理下でのケガについては、独立行政法人日本スポーツ振興センターの災害共済給付制度の対象となる場合があります。まずは学校に問い合わせてください。
サポートをうけるには、資格認定申請手続きが必要となります。
お住いの区の保険年金医療課介護医療係で、申請して下さい。
申請から1~2週間でこども医療費受給証が送られてきます。
※郵送での手続きも可能です。
ホームページを参考にしてみて下さい。
【子育て支援住み替えの助成】
より子育てしやすい住環境の賃貸住宅への住み替えをサポートされます。
令和元年度の家賃補助制度から、転居する子育て世帯の移転にかかる初期費用を補助する制度へ、変更される予定です。
令和2年4月1日以降に転居する子育て世帯が対象となります。
申請には所得条件や住宅要件があります。
制度が決定次第、詳しい要件などを更新します。
【教育・保育施設、地域型保育の保育料の減免】
保育料は、保護者等の所得に応じて神戸市が決定します。
複数のお子さんがいる世帯について、保育所(保育園)、幼稚園、認定こども園、地域型保育など対象となる施設を利用する場合、保育料が減免されます。
【幼児教育・保育の無償化】
3~5歳までの幼稚園、保育園、認定こども園などを利用する子供たちの利用料が、無償化されます。
【市立自転車駐車場の利用料金半額】
未就学のお子さんがいる世帯において、子育てに保護者または親族として参加している方
別居している親族の方は対象外で、減額を受けることができるのは、世帯内で2人まで。
回数券や原付の利用は、対象外です。一部民間の駐輪場も利用可能です。
保育のサポート
【保育サービスコーディネーター】
保育を希望するご家庭の相談に応じ、ご家庭の状況に沿った保育サービスの情報を教えてくれます。
『できれば職場の近くの保育所がいいけど利用できる?』
『認定こども園ってなに?』『保育所以外にこどもを預けられるところはある?』
『利用できる制度はあるのか?』
特に初めてのお子さんの場合は、分からないことが多いですよね。
不安なこと、気になっていることがあれば、相談して下さい。
電話でも相談可能です。
〈各区役所こども家庭支援課〉
【放課後児童クラブ(学童保育)】
子育てと仕事の両立支援や、放課後における児童の健全育成を目的として、遊びや生活をサポートしてくれます。
小学校1~6年生までのおこさんが対象。
保育料:月額4500円
おやつ代:月額1500円
【こどもの居場所づくり事業】
ひとり親家庭や共働き家庭で夜遅くまで一人で過ごすお子さんたちを地域団体がサポートしてくれます。
放課後などに、学習や食事、団らんなどを通して安心して過ごすことができる居場所を提供してくれます。
【病児保育】
風邪や感染性胃腸炎といった日常かかる病気や、水ぼうそう、おたふくかぜなどの感染性の病気、ぜんそくなどの慢性的な病気、骨折などの外傷があるお子さんを預かってくれます。
対象は、神戸市内に居住している小学校6年生までのお子さん。
または市外居住で、保護者が神戸市内に在勤する小学校6年生までのお子さんです。
利用料は1日こども1人あたり、2000円です。
事前登録が必要となります。
【子育てリフレッシュステイ】
病気や出産、事故などで困った時や、リフレッシュしたいときに、近くの児童養護施設や乳児院、母子生活支援施設でお子さんを預かってくれるサポートです。
宿泊をともなうショートステイや一定時間預かってくれるデイサービスがあります。
18歳未満のお子さんをお持ちで、神戸市に住民票のある方が対象です。
利用理由やお子さんの年齢によって変わります。
利用の場合には、事前登録が必要です。
【出張託児サービス】
子育て中のお母さん達が、スポーツや料理などグループで活動する時に、保育士資格をもつ人や子育て経験のある人が活動場所まで来てくれます。
託児者は2名以上で利用できます。
お子さんの人数や年齢によって、利用料金が変わります。
【ファミリーサポートセンター】
ファミリー・サポート・センターは、子育て中の人が、仕事や急な用事などで子供の世話ができない時に、地域の人が応援する、会員同士の相互援助活動です。
子育ての応援をしてほしい人(依頼会員)に、子育ての応援をしたい人(協力会員)をセンター事務局が紹介します。
ファミリーサポートセンターを利用するためにはまずは登録が必要ですが、入会金・会費は無料です。
依頼をされる際には利用料(1時間当たり700円または800円)が発生します。
学ぶ・楽しむ・役立つ
神戸市には、育児に関するさまざまな相談窓口があります。
仕事と子育て両立応援カウンセリングから、お子さんの成長過程でちょっと気になることでも相談できます。
窓口だけでなく、電話や匿名でも利用できますので、必要ならばひとりで悩まずに気軽に利用してみて下さい。
【親子で遊べる施設】
神戸市には、親子で遊べる施設があります。無料で利用できる施設が多いので、お近くの施設をぜひ利用してみて下さい。
専任のスタッフを常駐しているところもあり、子育てに関する相談なども気軽にできます。
・児童館
(神戸市内に123か所あります。)
・こべっこランド
(神戸駅より徒歩10分、umieの向かい総合児童センター内)
・おやこふらっとひろば
(兵庫区役所6階 0~2歳児対象 利用料無料)
・こべっこあそびひろば
(神戸市北区、エコール・リラ南館5階)
【親子で参加できる子育て支援イベント】
・すくすく赤ちゃんセミナー
(参加は予約制です。参加費無料。5~6か月のお子さんの保護者が対象)
『すくすく赤ちゃんセミナー(神戸市ホームページ)』
・離乳食の作り方講座
(参加は予約制です。参加費無料。5~6・7か月のお子さんの保護者が対象)
『離乳食の作り方講座(神戸市ホームページ)』
・大学と連携した子育て支援ひろば
神戸市では、大学と連携して子育て中の親子が集える場を作っています。
子育て中の親子の交流、子育て等に関する相談、地域の子育て情報の提供などをしてくれます。
参加費は無料で、乳幼児とその保護者が対象です。
実施している大学は、神戸大学・甲南女子大学など8校あります。
利用方法などは、ホームページを参考にして下さい。
・図書館の子供向けイベント
市立図書館では、定期的におはなし会や季節ごとの特別なイベントなどが行われています。
赤ちゃん向けのおはなし会を行っている図書館もあります。
図書館で開催されるイベントへの参加は、無料です。
手続きや行事案内は、ホームページを参考にして下さい。
・保育所・認定こども園の園庭開放
保育所や認定こども園を地域に開放して、子供と遊んだり、保護者同士の交流の場として利用できます。
実施園については子育てマップを参考にして下さい。
・みんなの幼稚園
就園前の地域の幼児とその保護者を対象に、親子で登園して遊ぶことができます。
先生の話を聞いたり、砂場で遊んだりして、在園時と一緒に遊ぶ機会もあります。
実施内容や実施日時については、各園に問い合わせてください。
どんどん活用しましょう!
家事や育児と仕事の両立、そして親も介護世帯に、ご自身も体調を崩してしまうことだってあります。
神戸市では、人口減少対策のため、育児世帯のサポート制度もいろいろあります。
知っていれば活用もできますので、一通り目を確認して下さいね。
お母さんがひとりで頑張りすぎないで!
それに夫婦で協力しても、解決できないことだってあると思います。
周りのサポートもうまく利用して下さいね。
育児世帯の住宅の支援やひとり親の世帯や未熟児・障害児障害支援など、まだサポートしてくれる制度があります。
神戸市が運営している、子育てを応援するサイトがありますので、こちらも確認してみて下さい。
行政のホームページって、難しい言葉がならんでいたり、簡単に検索できないんですよね...
こちらは、とても見やすく調べやすいので、ぜひ活用して下さい。
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